前田慶次供養塔  堂森善光寺  見返り阿弥陀如来 

  境内散歩
境内散歩
米陽八景・堂森秋月の図
米陽八景・堂森秋月の図 (市立米沢図書館蔵)
元禄八年(1695)に描かれた善光寺・堂森山・月見平・仁王門・阿弥陀堂・本堂・鐘楼堂・庫裡・寺侍屋敷郷民の生活環境などが克明に描かれています。
阿弥陀堂
善光寺阿弥陀堂阿弥陀堂は間口六間・奥行七間半の御堂です。
梵鐘の刻によれば、善光寺は大同二年(807)に阿弥陀堂の別当として開山された、とあることから、それ以前に創建されたものと思われます。
創建当時の御堂を建久年間(1190〜1198)に益王姫(ますおうひめ)によって中興・改築され、現在の伽藍は江戸時代・延享二年(1745)に再建が始まり寛延三年(1750)再興された伽藍です。
以前は茅葺屋根でしたが、昭和四十七年(1972)トタン葺きに改修しました。しかし急斜面を滑落する雪と風雨によって傷み激しく、平成十年五月一日より平成十一年三月三十一日の11カ月間をかけて銅板屋根葺き替え大改修工事を行い現在に至っています。
本 堂
善光寺本堂本堂は明治二十六年に焼失し、明治二十八年に再建されました。
不動明王を中心とする五大力尊を奉安する護摩祈祷道場です。
霊牌堂
霊牌堂平成二年に完成し一階は大日如来・不動明王・宗祖弘法大師様を御安置し、椅子席の本堂として、葬儀・御法事など執り行っています。 二階は四十畳の和室と位牌堂となっています。
子育て地蔵堂
子育て地蔵堂優しいお顔立ちで、昔から授かり地蔵や子育て地蔵を呼ばれ、近在の人々から信仰されてきました。
生まれくる我が子への愛情と生まれきた我が子の成長を願う親の願いを慈悲の御心で叶えてくださる有難い地蔵菩薩様です。
十王堂
十王堂平成十年当山住職の在職40年を記念して、十王様・地蔵菩薩・奪衣婆の尊像を復元修理し仁王門から阿弥陀堂へ通じる参道へ建立致しました。
十王とは人が死後、亡者と成って冥界に行き出会う十人の王の事です。
すなわち亡者の生前の行いを取り調べる裁判官!!
亡者は、次の十王の前で取り調べを受けます。
初七日:「秦広王」二七日:「初江王」三七日:「宋帝王」四七日:「五官王」五七日:「閻魔王」六七日:「変成王」 七七日:「泰山王」百カ日:「平等王」一周忌:「都市王」 三回忌:「五道転輪王」
五七日の「閻魔大王」が以前の四王の取り調べと合わせて、亡者が六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)世界の何れの処に生まれ変われるかを決定します。
「変成王」は亡者の生まれ変わる場所の条件を決定します。例えば人間界に生まれても、争いばかりの所もあれば、平和で豊かな所もあります。
「泰山王」は亡者の生まれ変わる個人の条件、寿命・性別を決定します。七七日の四十九日までの間を「中有」又は「中陰」と言い、亡者の霊魂は生前その人が生活していた場所を漂っており、四十九日が終わって定められた世界へ生まれ変わることになります。
また、「悪趣」すなわち地獄・餓鬼・畜生・修羅に行く事が決まった者も、百カ日・一周忌・三回忌と供養を重ねる事により「天上界」へ行く事が出来るのです。
「秦広王」の裁きの後、罪深い者は深い淵を、罪の無い者は 「お地蔵様」に手を引かれて橋の上を、それ以外の者は急流の沢をそれぞれ渡ります。これがいわゆる三途の川(葬頭河)です。 その三途の川を渡った亡者の衣を剥ぐ婆が「奪衣婆」です。
鐘楼堂
鐘楼堂 天保九年(1838)七月に鋳造された二代目の鐘がありましたが、 戦時中の金属供出により長年その音色が途絶えていました。 昭和五十三年に再建され、ふたたび仏様の音色を取り戻す事が出来ました。
仁王門
仁王門 今から三百十四年前の元禄八年(1695)に描かれた古図、米陽八景の一部・堂森秋月の図(市立米沢図書館蔵)の中にも当寺の仁王門が見られる。しかし宝暦十三年(1763)年の火災で焼失し、明和二年(1765)年再建され、昭和五十年建て替えにより現在に至っている。
金剛力士像は明和二年の作で、屋根裏には宝暦年間以前の焼けた大きな像が収め祭られている。

     十三仏  (石仏) 江戸時代
十三仏様には掛け軸に描かれた十三仏曼荼羅がありますが、当寺の阿弥陀堂裏に在る十三仏様は江戸時代の石仏で、裏山を仏山と称し八月六日の施餓鬼法要には遠方より宗派を越え、多くの信者様が先祖供養に訪れます。
不動明王(初七日)
不動明王御真言 のうまくさまんだ、ばざらだん、せんだん、まかろしゃだ、そわたや、うんたらた、かんまん。

不動明王は、憤怒(ふんぬ)の御姿をしています。右手に剣・左手に縄を持ち、御姿の後ろには真っ赤な火焔を背負っています。世間の諸々の悩み災難を断ち、悪しきを退治する働きを現した御姿であり、剣で悪しきを断ち切り縄で煩悩を縛って真理の悟りへと導く事を表し、火焔はこの世の暗い闇を照らし、迷いや災難を焼き尽くす現世利益の仏様です。
釈迦如来(二七日忌)
釈迦如来御真言 のうまくさまんだ、ぼだのう、ばく。

御釈迦様は、今をさかのぼること二千五百年程前、インドで御誕生され、皇太子という地位をお捨てになり出家されました。難行苦行のすえ三十五歳の時にブダガヤの菩提樹の元で宇宙の真理・人生の道理を御悟りになりました。人生即ち苦なり、生まれる・老いる・病む・死ぬの四苦に愛別離苦・怨僧会苦・求不得苦・五陰盛苦を加え四苦八苦と言います。御釈迦様は、この八苦を解決する為に苦行されたのです。成道なされた御釈迦様は四十五年間インド各地で説法され、この教えを仏教と名付け世界へ広まり日本へ辿りつきました。
如来とは、真如即ち真理の聖人という意味で、最高の仏様の位を言います。
文殊菩薩(三七日忌)
文殊菩薩御真言 おん、あらはしゃのう。

学問の仏様としてよく知られた菩薩様です。
優れた知恵を説かれた経典を右手に持ち、左手に迷いを断ち切る剣を持っています。
この世の中で現実に修行しつつ、如来様に代わって人々を迷いから救う仏様を菩薩様といいます。
普賢菩薩(四七日忌)
普賢菩薩御真言  おん、さんまや、さとばん。

文殊菩薩様の知恵に対して普賢菩薩様は慈悲を表わす仏様です。
命の慈悲心を強く普賢の行願を持って、私たち全ての人々が仏に成る修行を勧め、願いを叶えてくださる仏様です。
行願とは十の願であり、
1 諸仏を救う。 2 仏の恩徳を礼讃する。 3 悪業を懺悔する。 4 広く供養する。 5 仏の功徳を喜ぶ。 6 仏の教えを乞う。 7 仏の永遠を願う。 8 仏に学ぶ。 9 衆生を利益する。 10 広く仏を回向する。
  この十の修行への願いを示している仏様です。
地蔵菩薩(五七日忌)
地蔵菩薩御真言 おん、かぁかぁ、かびさんまえい、そわか。

私達にとって一番身近な菩薩様が地蔵菩薩ですね。
よく六地蔵を拝見する機会があると思いますが、六地蔵は、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六道輪廻の仏の世界を表しています。
すべての苦しみ災難を救済する御誓願をお立てになって、生界と死界の両界において救済し、特に弱い者や子供に対して力を貸してくださいます。
弥勒菩薩(六七日忌)
弥勒菩薩御真言 おん、ばいたれいや、そわか。

弥勒菩薩様は未来の世を救済される仏様です。
御釈迦様が二千五百年前に人類救済のために仏教の教えを御説きになり、御入滅なされた時から五十六億七千万年の年月が経った未来に、迷える衆生を救うために御出座しになる仏様です。
高野山奥の院へお入りになられた弘法大師様は、弥勒菩薩様の御浄土である都率浄土においでになり、弥勒菩薩様の世の衆生慈悲の御心で救済するという御誓願を御引受けし、私達現世に生きる全ての人々の救済にあたられています。
薬師如来(七七日忌)
薬師如来御真言 おん、ころころ、せんだり、まとうぎ、そわか。

薬師如来様も私達には馴染み深い仏様ではないでしょうか。
左手に持った薬壷から病に苦しむ人々に薬を御与え下さいます。
薬壷は仏様の七宝の一つの瑠璃という宝石で、この瑠璃色の眩い光を浴びて病気が平癒するといわれ、薬師瑠璃光如来と御呼びします。
薬師如来様は十二大願を御誓願されています。その中で相好具足・光明照被・除病安楽の御誓願が信仰され、身体堅固・病気平癒の仏様として信心されています。
観世音菩薩(百カ日忌)
観世音菩薩御真言 おん、あろりきゃ、そわか。

地蔵菩薩様同様、私達が一番身近にその御利益を感じる現世利益の仏様でしょう。
世の中の出来事や人々の苦しみを聞き入れ、即座に苦しみ悩みを御救い下さる仏様です。
勢至菩薩(一周忌)
勢至菩薩御真言 おん、さん、ざん、さく、そわか。

菩薩様の中では、あまり知られていない仏様ですが、当寺に御安置してある善光寺三尊仏様の脇仏で観世音菩薩と御一緒に阿弥陀如来様の前に御立ちになっておられる仏様です。観音菩薩様の慈悲に対して勢至菩薩様は知恵を施す仏様です。
阿弥陀如来(三回忌)
阿弥陀如来御真言 おん、あみりた、ていぜい、から、うん。

当寺には阿弥陀如来立像(見返り阿弥陀)と善光寺式三尊を御安置しております。
西方浄土を司る仏様で仏の光明無量にして十方を照らし無量光如来といい、仏の寿命は無量無辺にして尽きざるがごとし無量寿と名づけています。阿弥陀様の四十八願の御誓願は、善人も悪人も分け隔てなく西方浄土へ導いて下さる尊い仏様です。
阿しゅく如来(七回忌)
阿?如来御真言 おん、あきしゅびや、うん。

私達衆生に、仏心と菩提心を説いて下さる仏様です。
日のいづる東方に住し、日の出と共に毎日、私達衆生が仏心と菩提心を心にやどして下さる仏様です。
大日如来(十三回忌〜二十七回忌)
大日如来大日如来 大日如来様は全ての総体であり全ての根本仏様です。
皆さんも曼荼羅という仏様が数多く描かれている掛け軸等を拝見したことがあると思います。その曼荼羅の中央に居られるのが大日如来様で、数多くの仏・菩薩・明王・天王様は、根本大日如来様の御誓願を持って私達衆生の救済に活躍なされています。除闇遍明・能成衆務・光無生滅といい三つの恩徳で、この世を隅なく寺師闇を除き、すべてのものを育てて動かす永遠不滅の光、即ち太陽のようなお徳を私達衆生に御与え下さる仏様です。
虚空蔵菩薩(三十三回忌)
虚空蔵菩薩御真言 のうぼう、あきしゃ、ぎゃらばや、おんあり、きゃまり、ぼり、そわか。

左手に福徳を表わす宝殊の玉を御持ちになり、虚空蔵という宇宙全体の無量の知恵と幸運を施して下さる仏様です。