【悪用厳禁】ログなしVPNは警察による発信者特定や開示請求に強いのか検証！

 

インターネット上での匿名性が注目を集める中、ノーログVPN（ログを残さないVPN）の利用が警察による発信者特定にどのような影響を与えるのか、気になってる方も多いのではないでしょうか。

 

 

本記事では、VPNによる通信の匿名化の程度や、ネット上での見解を交えながら、この問題について詳しく解説していきます。

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※最終データ更新：2024年10月

｜ログなしのおすすめVPN

VPNによる通信の匿名化とは？その仕組みと効果

VPNとは

VPNとは、Virtual Private Network（バーチャルプライベートネットワーク）の略です。

ウェブサイトやアプリケーションは、IPアドレスと呼ばれるインターネット上の住所的な数値を元に、アクセス元を判別しています。
VPNを利用すればIPアドレスを別のものに変更することができるため、実際のアクセス国ではなくVPNで接続したサーバーの国から訪問しているように装うことができます。

また、通信も暗号化されてセキュリティが強化されるため、情報漏えいやハッキングのリスクを回避することが可能になります。

【図解】VPN接続がある場合とない場合の比較

VPNは、公共Wi-Fiなどの安全性が懸念される環境下での通信保護だけでなく、インターネット利用の匿名化にも活用されています。

通常のインターネットアクセスでは、訪問先のウェブサイトにプロバイダから割り当てられたIPアドレスが記録されます。
一方、VPNを介してアクセスすると、記録されるのはVPNサーバーのIPアドレスとなります。

特に、「ノーログVPN」と呼ばれる、通信ログを保持しないサービスを利用すると、誰がどのサイトにアクセスしたかの特定が極めて困難になります。
ExpressVPNやNordVPNなどの大手VPNプロバイダーは、このノーログポリシーを採用し、ユーザーのプライバシー保護に努めています。

｜NordVPNは第三者機関PwCからの独立監査済み

厳格なノーログポリシーを採用しているだけでなく、第三者機関であるPwCによって独立監査を受けています。

｜ExpressVPNは事件の判例で証明済み

また、NordVPN以外ではExpressVPNもノーログが立証されています。
2016年のある事件がその証明となります。
この事件で容疑者がExpressVPNを使用していたにもかかわらず、当局がサーバーを押収しても、容疑者に関連する情報は一切見つかりませんでした。

このことからも、Express VPNはノーログであることがわかります。

ノーログポリシーとは？

VPNサービスプロバイダーが利用者の通信データやオンライン活動の記録（ログ）を一切保存しないという方針です。
具体的には、以下の情報を収集/保存しません。

ノーログポリシーで収集/保存されない情報

この方針の主な目的は、ユーザーのプライバシーと匿名性を最大限に保護することです。
法的要請があっても、ログが存在しないため、ユーザーの活動情報を提供できません。

ノーログポリシーは、インターネットの自由と個人情報保護を重視するユーザーから高く評価されていますが、同時に違法行為の追跡を困難にする可能性もあるため、議論の対象となっています。

この種のノーログポリシーは、言論の自由が制限されている地域において、正当な批判さえも抑圧されかねない状況下で、一定の需要があるようです。

 

ログなしVPNで本当に身元を隠せるのか？

ユーザーの身元が露見するリスクは大幅に低減される

ノーログVPNを利用することで、ユーザーの身元が露見するリスクは大幅に低減されます。
これは、善意の批判者を守る一方で、悪意のある行為者の特定を困難にするという、諸刃の剣とも言えるでしょう。

インターネット・サービス・プロバイダ（ISP）は、ユーザーがVPNサーバーに接続していることは把握できますが、暗号化された通信内容を解読することはできません。

警察で簡単に特定できないレベルだと、弁護士などでは対応がほぼ不可能

さらに、VPNサーバー側にログが残らないため、どのような通信が行われたかの証拠も残りません。

例えば、インターネット上の誹謗中傷に対して発信者情報の開示請求を行っても、ノーログVPNが使用されていた場合、発信者の特定は極めて困難になります。

ネット上の一般的な見解としても、ノーログVPNを使用すると、警察による身元特定が非常に難しくなるとされています。
警察でさえ簡単に特定できないレベルであれば、通常の誹謗中傷案件を扱う弁護士にとっては、ほぼ不可能な課題となるでしょう。

 

【ノーログだから身元の特定や開示請求に強い！】オススメのVPNランキング

 

ノーログが証明された信頼性の高いVPNは多くないため、使えるVPNを探す際は注意が必要ですが、今回紹介するVPNは全てノーログVPNとしての信頼性が担保されています。

なお、ノーログであっても接続スピードが遅かったり、セキュリティレベルが弱いとVPNの意味がありません。
そのため、ノーログであることを基準に総合的なVPNの評価で厳選しています。

｜信頼性の高いノーログVPN

今回ご紹介するVPNはすべて30日間の返金保証がついているので、サービスに不満がある場合は期間内に返金してもらうことが可能です。

1. Express VPN | 膨大なサーバー数が利用できるお手頃価格のVPN

総合評価：9.7 / 10

Youtube Premiumでの利用：○

Express VPNは、業界でも老舗のベテランVPN。
世界的に高い人気とシェアを誇り、日本人ユーザーが多いことでも有名です。

ネットワーク通信の暗号化には、軍隊や銀行、各国の政府機関でも使われている暗号化技術「AES-256 bi」を採用。
セキュリティや安全性は問題ないため、国内・海外問わずインターネットを安心して使うことが可能になります。

接続できる地域（ロケーション）は世界90カ国以上と業界でもトップクラス。
接続可能サーバー数は3,00越えと、接続先に困ることはありません。

HD画質/4Kストリーミングに対応した高速接続のため、YoutubeやNetflixなどの大容量ストリーミングサービスもサクサク快適に楽しめます。

【カテゴリー別】Express VPNの評価

Express VPN 公式サイト

 

2. NordVPN | 接続スピードの速さと高いセキュリティ機能が魅力の業界トップVPN

総合評価：9.5 / 10

No-Log（ノーログ）：○

Nord VPNは、世界的に人気が高く信頼できるVPNの一つです。

軍隊や銀行、政府機関で採用されている最高水準の暗号化技術（AES-256 bit）を採用しており、セキュリティ・安全性は文句なし。

世界59カ国のロケーションが利用可能で、接続できるサーバー数は5,900以上。

4Kストリーミングに対応した高速接続のため、高画質の動画視聴やネット利用を快適に楽しむことができます。

【カテゴリー別】NordVPNの評価

 

NordVPN 公式サイト

詳細なレビュー記事はこちら

 

3. Surfshark | 高度な安全性・速い接続スピードを兼ね備えたコスパの良いVPN

総合評価：9.4 / 10

No-Log（ノーログ）：○

Surfsharkは、高いセキュリティと高速の接続スピードが魅力のVPNです。

暗号化技術は軍用レベルのAES-256 bitであり、セキュリティ・安全性に関しては心配ありません。

利用できるロケーションは世界95カ国とかなり豊富で、接続できるサーバー数は3,900以上。

接続スピードは4Kストリーミングに対応しており、高画質の動画視聴や通常のインターネット利用を快適に楽しむことができます。

【カテゴリー別】Surfsharkの評価

 

Surfshark 公式サイト

 

VPNを利用していても身元が判明する可能性は？注意すべきポイントを解説

ノーログVPNを使用していても、以下のような状況では身元が明らかになる可能性があります。

VPNを利用していても身元が判明する場合

Yahoo知恵袋では、次のような回答も発見できました。

ログなしVPNに関するYahoo知恵袋のある回答

問題の投稿だけでなく、アカウント登録時のIP、VPN未使用時のログイン記録なども開示される可能性があります。
SNSではVPNを使ったアカウント作成で凍結されるケースも増えています。

カフェのWi-Fiを利用してアカウントを作成する方法もありますが、カフェが特定され、防犯カメラの映像から逮捕に至るケースもあります。
最近のフリーWi-Fiでは、SNSアカウント作成を規制し、電話番号認証のみ許可するところも増えています。

2ちゃんねるのような掲示板サイトでは、VPNやTorからのコメントが規制されているケースもあります。

※出典：Yahoo知恵袋

その他、アカウント作成時に登録したメールアドレスへのログイン記録や、活動時間帯に他のサービスを利用していた形跡なども、身元特定の手がかりになり得ます。

しかし、これらの情報を総合的に分析し、確実に特定の個人を特定するには、膨大な時間と労力が必要になります。
さらに、これらのリスクを認識した上で、専用のPCでVPNを利用し、個人を特定できる情報には一切アクセスしないなどの対策を講じられると、特定の難易度は一層高まります。

そこまでして匿名での活動や誹謗中傷を行う必要性があるのかという疑問は当然ありますが、「技術的には可能である」という事実は認識しておく価値があるでしょう。

 

ログなしは開示請求や警察からの追跡に強いのか？よくある質問（FAQ）

ログなしVPNの利用は違法？禁止されている？

ログなしVPNを利用することは違法ではありませんが、犯罪行為等への使用は禁止です。

なお、VPNの利用が禁止されている国でなければ、VPNの使用は合法的で何の問題もないため、安心してVPNを利用することができます。

VPNの利用が禁止されている国リスト

＞＞＞【関連】VPNの利用が違法な国を12ヶ国調査！渡航前に確認しておきたいポイントを解説

ノーログのNordVPNを使用しても、個人情報がバレたり特定される可能性はある？

基本的にはバレません。

銀行や軍隊が採用しているレベルの暗号化技術と難読化されたサーバーを使用しているため、NordVPNを使用している間はオンライン上のアクティビティを追跡することは誰にもできません。

VPNサービスがノーログポリシーを採用する理由は？

日本では想像し難いかもしれませんが、世界には言論の自由が厳しく制限されている国が少なくありません。
そのような環境下で、ジャーナリストが自身の意見を発信する際、政府からの追及を回避する目的でノーログVPNが活用されることがあります。

ノーログVPNを使用すると、身元追跡やSNSの開示請求は本当に困難になる？

サーバーに通信ログが残らないため、身元特定の難易度は確かに上がります。
ただし、SNSアカウントの情報などから身元が判明する可能性も否定できません。

言うまでもありませんが、ノーログVPNを悪用して犯罪などに利用することは絶対に避けましょう。

ExpressVPNやNordVPNは、開示請求に対してどれくらい強い？

ExpressVPNとNordVPNは、第三者機関によるノーログポリシーの監査を受けています。
「ログを保持しない」という点では、かなり信頼性の高いVPNサービスと言えます。

また、海外の事例ですが、ExpressVPNは警察からの情報提供を受けた際も、「ログを保存していなかったために提供する情報がなかった」というニュースが報道されてます。

ExpressVPNやNordVPNなど、ノーログVPNの利用に危険性はない？

ExpressVPNとNordVPNは、世界的に評価の高いVPNサービスであり、一般的な利用において危険性はありません。
さらに詳しい情報は、「60個のVPNを比較！おすすめノーログVPNを厳選して紹介」をご覧ください。

 

まとめ｜ログなしVPNは警察による発信者特定を難しくする！開示請求にも強いが、悪用は厳禁

インターネット上で匿名性を確保したい場合、ExpressVPNやNordVPNのようなノーログポリシーを採用しているVPNサービスの利用が効果的です。
これらのサービスが提供する匿名性は、警察による特定さえも困難にするレベルであり、言論の自由が制限された地域で重要な役割を果たしています。

 

総合評価：9.7 / 10

Express VPN 公式サイト

 

このような技術的手段が存在することを知っておくことは、現代のデジタル社会を生きる上で有益な知識となるでしょう。
インターネットの匿名性は諸刃の剣です。適切な利用と、その影響を十分に理解することが重要です。