中国政府による厳しいインターネット検閲のため、多くの日本のウェブサービスが利用できない状況にあります。
当記事で紹介する4つの方法を活用することで、この問題を回避できます。
|中国からの日本サイトにアクセスする方法4選
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利用頻度 |
推奨する滞在期間 |
コスト |
おすすめのユーザー |
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駐在・高頻度 |
長期 |
月額400~1,000円(日額13~33円相当) |
駐在員、長期出張者 |
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年1~4回程度 |
2~4日/回 |
日額1,480~1,780円 |
短期・不定期の出張者 |
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年5~6回程度 |
5日以上/回 |
週額1,500円+端末費用 |
中長期・頻繁な出張者 |
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頻繁 |
15日以内 |
追加料金なし(日本の通常料金のまま) |
日本の携帯をそのまま使用したい人 |
LINEやGmailなどのアプリが利用できるか検証した中国の6都市
- 浙江省/寧波市
- 上海市
- 天津市
- 江西省/南昌市
- 江蘇省/蘇州市
- 福建省/厦門市
POINT
本記事では、”オススメのVPNサービスは?”・”無料VPNは使って良いの?”という疑問にも全てお答えしています。
VPNに詳しくない方にもわかるように丁寧に解説しておりますので、安心して読み進めてくださいね。
【専門チームが監修】信頼性の高い情報を保証
当サイトは、70個以上の有料/無料VPNをテストしてきた専門のプロチームが記事の監修を行っています。
素人が運営しているブログや、信憑性が低い収益目的サイトの情報には気をつけましょう。
●VPN UNIVERSITYの信頼性
VPNの検証に費やした時間 |
32,800時間+ |
これまでに検証したVPNの数 |
78個+ |
接続スピードの検証回数 |
4,350回+ |
IPアドレス& DNS漏えいの確認回数 |
9,200回+ |
VPN調査員の派遣国数 |
42カ国+ |
※最終データ更新:2024年10月
中国で日本のサイトにアクセスできない理由は?政府による厳格な検閲
中国国内では、中国政府主導のインターネット規制プロジェクト「グレートファイアウォール」(金盾)により、数多くのサイトやアプリが中国国内で利用できません。
この検閲には、主に2つの目的があります。
- 国内IT企業の保護育成
- SNS上の言論統制(海外のSNSは中国政府のコントロール外のため)
>>>【関連】中国のグレートファイアウォールとは?仕組みや検閲回避の方法を解説
実際に中国からGoogleやLINE、ChatGPTなどのサイトやアプリにアクセスすると、「アクセス拒否」のメッセージやエラー画面が表示されてしまいます。
中国からChatGPTやGoogleにアクセスしようとすると、「このサイトにアクセスできません」というメッセージが表示される
以下は中国からChatGPTにアクセスした際に表示されるエラー画面です。
中国からは日本で使えるサイトやアプリが使えない!
【ChatGPT】「このサイトにアクセスできません」というメッセージ
なお、中国から使えるアプリと使えないアプリの一覧は以下の通りです。
中国から使えるアプリと使えないアプリ
-
Line
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Facebook
-
Instagram
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X(Twitter)
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Google (Gmail、検索を含むGoogleのサービス全般)
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YAHOO検索
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Amazon Japan(接続が不安定)
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Dropbox
-
Wikipedia
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YouTube
-
ニコニコ動画
-
中国国外のVODサービス(Netflix、Hulu、U-NEXT、FODなど)
-
ChatGPT
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Telegram
-
BeReal
-
携帯電話のショートメール
-
Microsoftの関連サービス(Outlook、Bing、One Drive、Teamsなど)
-
Skype(不安定なケースあり)
-
YAHOOメール
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Zoom
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Slack
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Chatwork
-
WebEx
-
Trello
>>>【関連】「中国で使えるアプリ・使えないアプリ一覧」
1. 長期滞在者向け最適解 - VPNサービスの活用
駐在員や1ヶ月以上の長期滞在者には、VPN(Virtual Private Network)の利用が最適。
VPNを使用すると、専用サーバーを経由してインターネットにアクセスでき、中国の検閲を回避してLINE、Gmail、X(旧Twitter)などのサービスを利用できるようになります。
なお、中国政府はVPNサービス自体も検閲対象としているため、昨日まで使用可能だったVPNが突然利用できなくなることもあります。
そのため、場合によっては複数サービスなどの契約などもオススメです。(無料期間が豊富なVPNを選ぶとコストがかかりません。)
無料のVPNサービスも存在しますが、セキュリティと安定性の観点から、有料VPNの利用するようにしましょう。
実際に、中国在住者の多くがVPNを利用してChatGPTにアクセスしているということも確認されており、VPNの利用は中国国内では一般的です。
>>>【関連】「中国からChatGPTを使う方法」
|中国でも自由にGoogleやLine、Twitterが使えるVPN
1. NordVPN |
使いやすさ、安全性、接続スピード、総合的に業界No.1の最強VPN オススメ度: 9.7 / 10 |
2. Surfshark |
安全性が高く、接続スピードも速いコスパ抜群のVPN オススメ度: 9.4 / 10 |
3. CyberGhost |
接続できるサーバーが豊富で、お手頃な価格が魅力のVPN オススメ度: 9.3 / 10 |
ATTENTION
無料のVPNを利用する方法もありますが、個人情報流出の危険性や接続スピードの遅さ、中国で利用できないなど、安全性と使い勝手の面で大きな不安が残ります。
そのため、当サイトでは無料VPNの利用はオススメしておりません。
なお、今回ご紹介する有料VPNはすべて30日間の返金保証がついているので、サービスに不満がある場合は期間内に返金してもらうことが可能です。
1. NordVPN | 接続スピードの速さと高いセキュリティ機能が魅力の業界トップVPN
総合評価:9.7 / 10
中国での利用:○
※2024年10月に中国での動作を確認済み
Nord VPNは、世界的に人気が高く信頼できるVPNの一つです。
軍隊や銀行、政府機関で採用されている最高水準の暗号化技術(AES-256 bit)を採用しており、セキュリティ・安全性は文句なし。
世界59カ国のロケーションが利用可能で、接続できるサーバー数は5,900以上。
4Kストリーミングに対応した高速接続のため、高画質の動画視聴やネット利用を快適に楽しむことができます。
【カテゴリー別】NordVPNの評価
接続スピード |
4Kストリーミングに対応した高速接続 |
サーバー数 |
接続可能国数:59カ国/ サーバー数:5,900+ |
料金プランと価格帯 |
充実したプラン内容とお得な価格帯 |
セキュリティ機能 |
軍隊・銀行レベルのセキュリティ |
ログポリシー |
No-ログポリシー |
使いやすさ |
使いやすいアプリ |
カスタマーサポート |
24時間ライブチャット対応 |
詳細なレビュー記事はこちら
2. Surfshark | 高度な安全性・速い接続スピードを兼ね備えたコスパの良いVPN
総合評価:9.4 / 10
中国での利用:○
※2024年10月に中国での動作を確認済み
Surfsharkは、高いセキュリティと高速の接続スピードが魅力のVPNです。
暗号化技術は軍用レベルのAES-256 bitであり、セキュリティ・安全性に関しては心配ありません。
利用できるロケーションは世界95カ国とかなり豊富で、接続できるサーバー数は3,900以上。
接続スピードは4Kストリーミングに対応しており、高画質の動画視聴や通常のインターネット利用を快適に楽しむことができます。
【カテゴリー別】Surfsharkの評価
接続スピード |
4Kストリーミングに対応した高速接続 |
サーバー数 |
接続可能国数:95カ国/ サーバー数:3,900+ |
料金プランと価格帯 |
充実したプラン内容とお得な価格帯 |
セキュリティ機能 |
軍隊・銀行レベルのセキュリティ |
ログポリシー |
No-ログポリシー |
使いやすさ |
使いやすいアプリ |
カスタマーサポート |
24時間ライブチャット対応 |
3. CyberGhost | 膨大なサーバー数が利用できるお手頃価格のVPN
総合評価:9.3 / 10
中国での利用:○
※2024年10月に中国での動作を確認済み
CyberGhostは、世界的に人気が高く安価な価格で利用できるVPNの一つです。
軍隊や銀行、政府機関で採用されている最高水準の暗号化技術(AES-256 bit)を採用しており、セキュリティ・安全性は問題なし。
世界91カ国のロケーションが利用可能で、接続できるサーバー数は9,700以上。
4Kストリーミングに対応した高速接続であることはもちろん、ストリーミングサービスや特定サイトに特化した専用サーバーが使える点も大きな魅力です。
【カテゴリー別】Cyberghostの評価
接続スピード |
4Kストリーミングに対応した高速接続 |
サーバー数 |
接続可能国数:91カ国/ サーバー数:9,700+ |
料金プランと価格帯 |
充実したプラン内容とお得な価格帯 |
セキュリティ機能 |
軍隊・銀行レベルのセキュリティ |
ログポリシー/ 信頼性 |
No-ログポリシー |
使いやすさ |
使いやすいアプリ |
カスタマーサポート |
24時間ライブチャット対応 |
2. レンタルWi-FiとVPNの併用
VPNサービス付きのレンタルWi-Fiを利用するのも効果的な方法です。
中でも人気が高いのが、空港で手軽に受け取れる「イモトのWi-Fi」。
イモトのWi-Fiには、中国で日本のサービスを利用するための特別回線プランが用意されています。
データ容量に応じて、以下の2つのプランがあります。
【イモトのWi-Fi】中国で日本のサービスを利用するための特別回線プラン
「イモトのWi-Fi」は回線は安定性が高く、LINEやGmailをストレスなく利用できます。
イモトのWiFiあれば中国でLINE使える
中国はLINE使えないけどイモトのWiFiあれば使えるよ
— 眠れぬ森の妖精 (@Sr1_Lanka) November 25, 2019
>>>【詳細はこちら】イモトのWi-Fi公式サイト
>>>【関連記事】中国からLINEを使う方法
方法3:香港SIMカードの活用
出張頻度の高いビジネスパーソンには、香港SIMカードの利用もおすすめ。
香港は中国本土の検閲対象外であるため、香港の通信会社を経由することで、海外のサービスにアクセスできるようになります。
>>>【関連】2024年10月最新!香港で使えるオススメVPN|評判や口コミを調査
使い方は簡単で、香港SIMカードをSIMフリーのスマートフォンやWi-Fiルーターに挿入するだけでOK。
例えば、通信容量12GBタイプのSIMカードなら、比較的長期の滞在でも安心して利用できます。
eSIM対応の機種であれば、香港eSIMもオススメです。(AiraloやNomadなどのアジア周遊プランなどがオススメです。)
SIMカードの入れ替えが不要なので、SIMカードの紛失や破損リスクなく海外でもネットが使えます。
また、eSIMであれば通信容量を超過しそうな場合でも、アプリを通して容量を増やせるため、万が一の場合も安心です。
(情報感度の低いサイトではSIMカードのみを案内している場合が多いので注意)
>>>【詳細はこちら】おすすめの香港SIMカード
>>>【詳細はこちら】おすすめの香港eSIMカード
4. 携帯電話のローミング機能の活用
日本の通信キャリアと契約している携帯電話のローミング機能を利用することで、ChatGPTなどのサービスにアクセスすることも可能です。
ローミング機能を使用すると、日本の通信会社を経由するため、中国のネット検閲を回避できます。
主要キャリアのローミングプランは以下の通りです。
【中国で使える】主要キャリアのローミングプラン
- au:980円/日(世界データ定額・事前予約なしの場合)
- ドコモ:980円/日(24時間プランの場合)
- ソフトバンク:1,980円/日(10MBまで)
ただし、これらの大手キャリアのプランは比較的高額な点がネック。
比較的安価で中国で使えるローミングプランを探している場合は、NTTドコモの格安サービス「ahamo」(アハモ)がオススメです。
【中国で使える】ahamoは月額2,700円で海外ローミング可能
ahamoは月額2,700円(税抜)で、以下のサービスが含まれています。
ahamoで使えるサービス一覧
- 5分以内の通話が何度でも無料
- データ容量30GBまで使用可能
- 海外ローミングも追加料金なしで30GBまで利用可能
中国への出張が多いビジネスパーソンにとって、ahamoへの乗り換えは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
国内の携帯料金を節約しながら、海外でも追加料金なしで利用できるため、一石二鳥の効果が期待できます。
なお、ドコモユーザーであれば、身分証明書とクレジットカードがあれば即座にahamoへの切り替えが可能です。
他社からの乗り換えの場合は、dアカウントとMNP予約番号の取得が必要ですが、これらは現在利用中のキャリアショップで簡単に手続きできます。
>>>【詳細はこちら】ahamo公式サイト
>>>【関連】ahamoを中国で使ってみた結果!データローミングで快適にネットを利用
中国から日本のサイトやアプリにアクセスする際によくある質問
中国でVPNを使うのは違法?禁止されている?
VPNの利用が禁止されている国リスト
>>>【関連】VPNの利用が違法な国を12ヶ国調査!渡航前に確認しておきたいポイントを解説
中国では政府が指定したVPN以外の利用が禁止されていますが、実際は多くの人々が指定されたVPN以外を利用して国外のサービスを利用しているという事実があります。
なお、中国ではNordVPNやSurfsharkなどの指定外VPNを契約することができません。
そのため、中国でNordVPNやSurfsharkを使用したい場合は、渡航前にVPNの契約・VPNアプリのインストールを完了しておきましょう。
VPNを利用すれば、日本のアマプラなども中国から視聴できるようになる?
Netflix以外にも、TverやParaviなどの日本サービスや日本のアマプラなどが、VPNに接続することで利用可能になります。
日本のストリーミングサービスを海外から使う
【ストリーミングサービス別】視聴方法の一覧
日本のWEBサービス・アプリを海外から使う
【アプリ/WEBサイト別】利用方法の一覧
VPNを繋いでいるのに、アプリやサイトが使えない・エラーが出る場合は?
別のVPNサーバーに接続して再度利用したいサービス・ウェブサイトにアクセスしてみましょう。
NordVPNなどの大手VPNであれば、使える日本サーバーの数が80個以上と豊富なため、万が一の場合も接続先に困ることはありません。
しかしながら、VPNによっては中国政府に規制されている可能性もあるため、緊急を要する場合は、他のVPNに契約することもオススメいたします。
まとめ:中国で日本のサービスを利用するための4つの方法!
中国滞在中にLINE、Google、Facebookなどの日本のサービスを利用するための方法を、以下にまとめます。
長期ならVPNやahamoなどの海外ローミングの活用、短期ならレンタルWi-fiや香港SIMが最適
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利用頻度 |
推奨する滞在期間 |
コスト |
おすすめのユーザー |
---|---|---|---|---|
駐在・高頻度 |
長期 |
月額400~1,000円(日額13~33円相当) |
駐在員、長期出張者 |
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年1~4回程度 |
2~4日/回 |
日額1,480~1,780円 |
短期・不定期の出張者 |
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年5~6回程度 |
5日以上/回 |
週額1,500円+端末費用 |
中長期・頻繁な出張者 |
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頻繁 |
15日以内 |
追加料金なし(日本の通常料金のまま) |
日本の携帯をそのまま使用したい人 |
これらの方法を状況に応じて適切に選択することで、中国滞在中でも日本のウェブサービスを快適に利用することができます。
出張や駐在の頻度、滞在期間、予算などを考慮し、最適な方法を選んでみてください。
>>>【関連】ahamoを中国で使ってみた結果!データローミングで快適にネットを利用
\【キャンペーン中】30日間無料で使える! /
総合評価:9.7 / 10
詳細なレビュー記事はこちら
|中国でも自由にGoogleやLine、X(Twitter)が使えるVPN
1. NordVPN |
使いやすさ、安全性、接続スピード、総合的に業界No.1の最強VPN オススメ度: 9.7 / 10 |
2. Surfshark |
安全性が高く、接続スピードも速いコスパ抜群のVPN オススメ度: 9.4 / 10 |
3. CyberGhost |
接続できるサーバーが豊富で、お手頃な価格が魅力のVPN オススメ度: 9.3 / 10 |